抗がん剤・放射線治療と食事のくふう
症状と対策
膨満感
解説ページへ症状
すぐにおなかがいっぱいになる/おなかが張って苦しい/食べ物が下がっていかない感じ/もたれ感
原因
抗がん剤治療
抗がん剤が胃粘膜や腸の内壁に影響を与えて消化作用を低下させるために、食べ物が効率よく通過できずに、満腹感や膨満感を起こす。
放射線治療
症状の原因となる放射線照射の部位と範囲
- 胸部と縦隔
- 腹部と骨盤
放射線により胃や腸の内壁の働きが悪くなり、消化作用が滞るため、食べ物が通過しにくくなる。
症状をおさえるためのくふう
膨満感
- 消化を促す姿勢を試みる。
- 消化のよいものを少しずつとる。
- たんぱく質の豊富な食品をとる。
- 消化の悪い脂肪の多い食品を控える。
- 膨満感を増すガスの出やすい食品を控える。
症状が現れたときの対策
- 食後に限らず、常に膨満感がある場合は、腸閉塞や腹水によることもあるので、医師に相談する。
- 症状に応じて薬剤の投与を受ける。