抗がん剤・放射線治療と食事のくふう
症状と対策
食欲不振
解説ページへ症状
食欲が出ない/なにを食べてもおいしくない/食べなければと思うとつらい
原因
抗がん剤治療
抗がん剤によって消化管の機能が低下し、食欲を生み出す脳視床下部への刺激が起こりにくくなるため。また、胃や腸は心理的要因によって影響を受けやすいため、治療中は機能低下が起こりやすい。抗がん剤が脳に直接働き、食欲不振を引き起こすこともある。
放射線治療
症状の原因となる放射線照射の部位と範囲
- 広範囲・多量
- 頭部と頸部
- 胸部と縦隔
- 腹部と骨盤
頭部、頸部、口腔内への照射から口の中や食道の粘膜が損傷を受けて食べにくいため、あるいは、腹部や骨盤への照射から、腸の粘膜がダメージを受けて下痢が長引くなど、おもに摂食と消化器官のダメージが原因になる。
症状をおさえるためのくふう
食欲不振
- 食欲不振の原因を見つけて改善するくふうをする。
- 気分のよいときを選んで食べられるものを食べる。
- 気分転換をはかり、気分よく食卓につけるようにする。
症状が現れたときの対策
- 食べられそうなものを、いつでも食べられるよう用意する。
- 食欲をそそるような盛りつけや食卓の雰囲気を心がける。
- 消化がよく、栄養価の高い食品を選ぶ。
- 症状に応じて薬剤の投与を受ける。