抗がん剤・放射線治療と食事のくふう
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- 第2章 症状別・生活と食事のくふう
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症状と対策
吐き気・おう吐
解説ページへ症状
胃がむかむかする/食べようとすると吐き気がする/料理のにおいで吐き気がする/おう吐したことを思い出して気分が悪くなる
原因
抗がん剤治療
抗がん剤によって消化管の粘膜が傷つく。あるいは、血液中に生じた物質が、中枢神経や腸の神経を刺激するため。副作用に対する不安や恐怖心、過去の記憶が不快感を強めることもある。
放射線治療
症状の原因となる放射線照射の部位と範囲
- 広範囲・多量
- 頭部と頸部
- 胸部と縦隔
- 腹部と骨盤
食道や胃が照射範囲にあると、粘膜炎が起きて症状が出やすい。抗がん剤とあわせて治療を受けているといっそう発症しやすい。心理的な要因もある。
症状をおさえるためのくふう
吐き気・おう吐
- 症状が起こるタイミングをはずして食べる。
- 少しずつ数回に分けて食べる。
- 胃腸に負担にならないよう、消化のよい食品を選ぶ。
- 治療前に軽く食べ、治療後は数時間、固形物をとらない。
- 抗がん剤使用前に制吐剤で予防する。
症状が現れたときの対策
- おう吐したら1~2時間食事を控える。
- おう吐したらレモン水や冷たい番茶でうがいをする。
- 水分とミネラルをこまめに補給する。
- 症状が強い場合、制吐剤を投与する。