がんの脳への転移と
日常生活
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がんの脳転移と日常生活
脳転移の影響による症状・障害とその対策
記憶障害・失認・失行(高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい))
物事が記憶できない、わからない、行動がとれない状況は、患者さんだけでなくご家族など周りの方も不安や負担が生じてしまいます。あせらないで、 繰り返しの行動を日々積み上げていきましょう。
■ 記憶障害
記憶障害の患者さんは「覚えることができない」状況に不安やあせりを感じたり、自信を無くしたりします。
- 話の内容を繰り返して下さい。その際はメモを取るように促してください
- 大事なことは、紙に書いて貼っておきましょう
- 情報量が多くならないように、重要なものだけを簡潔に書くようにしましょう
■ 失認・失行
認識できない状況やどのような行動ができないのかを患者さんの周りの方が把握して、できないことに応じたサポートやアプローチの工夫が必要になります。
- 「あせらない」ようにしましょう
- サポートはできないことに対して行うようにしましょう
- 空間が認識できない、道具の使い方がわからないといった場合もあります。転倒やケガなどをしないように、危険を防止していくことも大切です
■ 社会行動障害
家族など周りの方が患者さんに対して否定的にならずに向き合っていくことが必要です。また、一度に多くのことを働きかけると混乱を招くこともありますので、伝達や指示、依頼などはできるだけシンプルにするようにしてください。負担や悩み事は抱え込まずに、信頼できる人に相談するのも良いでしょう。