乳房再建術後の 経過とケア

手術の方法と種類

乳房再建術を受ける時期と回数

乳房再建術を受ける時期

乳房再建術をいつ受けるかによる違いです。

  一次再建 二次再建
概要 乳がんの手術と同時に行う方法。「同時再建」とも言います 乳がんの手術後一定期間(一般的には6ヵ月以上)をあけてから行う方法です
特徴
  • 乳房を失った喪失感があまりありません
  • 手術の回数が二次再建より少なく、身体的や経済的にも負担が少ないです
  • ひとまず乳がんの治療に専念することができます
  • 再建方法や再建する時期について考える時間があります

手術の回数

手術を受ける回数の違いです。

一期再建 二期再建
初回の手術で乳房再建が完了する方法です 初回手術で組織拡張器(ティッシュ・エキスパンダー)を挿入し、皮膚拡張後に乳房再建術を行う方法です

手術を受ける時期と回数の組み合わせ

乳房再建術は、受ける時期と手術回数の組み合わせから、「一次一期再建」、「一次二期再建」、「二次一期再建」、「二次二期再建」の4つのパターンがあります。

  一次
(乳がんの手術と同時)
二次
(乳がんの手術後)
一期 乳がんの手術と同時に乳房を再建(手術回数=1回) 乳がんの手術後、一定期間あけて、自家組織で乳房を再建(手術回数=2回)
二期 乳がんの手術と同時に組織拡張器(ティッシュ・エキスパンダー)を挿入して、皮膚を拡張後、次の手術で乳房を再建(手術回数=2回) 乳がんの手術後、一定期間あけて、組織拡張器(ティッシュ・エキスパンダ―)を挿入して、皮膚を拡張後、次の手術で乳房を再建(手術回数=3回)

※ティッシュ・エキスパンダー関連ページ:(ティッシュ・エキスパンダーの挿入術後の経過とケアを参照)