自家組織移植による乳房再建術後の経過とケア

腹直筋皮弁法（ふくちょくきんひべんほう）

腹直筋皮弁法は、お腹の皮膚と脂肪、血管を含んだ腹直筋といっしょに胸に移植する方法です（腹直筋皮弁法を参照）。術後の経過とケアは先に述べました「遊離腹部穿通枝皮弁法」に準じます。
大きな違いは筋肉を採取しているという点です。筋肉を採取しているので、お腹の筋肉量が減ります。それによって力が入りにくかったりします。
また、腹壁瘢痕ヘルニアを起こす可能性が、「遊離腹部穿通枝皮弁法」に比べ高くなります。術後は腹帯を正しい位置で着用するなど注意が必要です。なお腹帯は、退院後ではお腹をしっかり支えられるガードルに変更しても良いでしょう。これは、6ヵ月間は着用します。