抗がん剤治療と皮膚障害
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- 抗がん剤の種類と皮膚障害の症状、原因 薬の種類ごとに解説
- 抗がん剤の種類と皮膚障害の原因
- 免疫チェックポイント阻害薬(免疫療法)
抗がん剤の種類と皮膚障害の症状、原因
薬の種類ごとに解説
抗がん剤の種類と皮膚障害の原因
免疫チェックポイント阻害薬(免疫療法)
免疫チェックポイント阻害薬(免疫療法)は、患者さんの免疫の力を利用して、がん細胞を排除させるように働く薬です。したがって、自分自身の免疫機能が過剰に働く場合もあることが推察されます。免疫機能が過剰になることで、自己免疫疾患のように、正常細胞も攻撃を受けてしまうことがあります。一部のがん種では、免疫機能により、色素を生成するメラニン細胞が障害を受けて、メラニン(色素)の生成が障害され、白髪や白斑が生じると考えられています。
免疫療法の基礎知識
私達の体には、異物や細菌、ウィルスなどが体内に侵入した時に、それらを排除して体を守るしくみがあります。このしくみを「免疫」と言い、血液成分のリンパ球が主にその役割を担っています。
がん医療における免疫治療薬は、抗がん剤治療や放射線治療のように、直接がん細胞にダメージを与えるのではなく、異物を排除しようとする、本来体に備わっている免疫の力を利用してがん細胞を排除しようとする治療法です。免疫機能が正常に働いている場合は、がん細胞は異物として排除されますが、がん細胞は自分が免疫機能に攻撃をされないように、免疫の攻撃を免れる術を発揮します。最近注目されている免疫チェックポイント阻害薬は、免疫療法の中で効果が証明された薬で、がん細胞への攻撃にブレーキがかからないようにする(免疫力を高める)薬です。