分子標的型抗がん剤は、がん細胞に存在する特殊な物質を標的に、ピンポイントで攻撃する薬です。その標的はがんにだけでなく、皮膚組織の中にも存在していて、同時に分子標的型抗がん剤の攻撃を受けてしまいます。その結果、皮膚の成長が阻害されたり、汗や皮脂の分泌を抑制されて極端な皮膚乾燥状態になったり、皮膚本来の機能が十分に働かなくなり、ざ瘡様皮疹や爪囲炎などが出現すると考えられます。