抗がん剤治療と皮膚障害
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- 治療法について 主な皮膚障害の治療法を説明します
- 手足症候群の治療
治療法について
主な皮膚障害の治療法を説明します
手足症候群の治療
治療薬の休薬、減量が原則ですが、下に症状に応じた対処法を示します。
- 紅斑(炎症) ステロイド軟膏
- 角質増殖・乾燥 角化症治療剤、皮膚保湿剤
(具体的な薬剤名を知りたい場合は静岡がんセンターのサイトをご覧下さい) - 亀裂 ステロイド軟膏+抗炎症作用がある抗生剤の内服
摩擦を低減する高すべり性スキンケアパッド
また、予防をしていくことも必要です。手足症候群が高い頻度で出現する薬剤での治療開始前(2週間前位)から、医療者の診察・指導のもと、「角質のコントロール」、「炎症のコントロール」を行いましょう。
- 角質のコントロール 外用処置:尿素軟膏
外科処置:角質を削る(医療者が行います) - 炎症のコントロール 強めのステロイド軟膏
さらに、日常生活の中でも手足の保湿と保護する対策が大切です。「一般的なケア」を参考にして、できることから始めてください。また、症状を抑えるための対策の一つとして、点滴開始前から終了後まで、手や足を冷却する方法があります。なお、冷やしていて、痛かったり辛かったりしたら、我慢をしないで、直ぐに医療者に伝えましょう。
※冷却法は爪障害の予防にも使用されることがあります。