がんの骨への転移と
日常生活
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骨転移(こつてんい)のメカニズム
骨転移(こつてんい)の分類
がん細胞が骨に住み着いた後の骨の反応により、骨転移は大きく3種類に分類されます。おのおの、起こりやすい症状や治療法が異なってきますので、簡単に説明します。
溶骨型転移
転移部で骨が溶けてしまうタイプ。骨の強度が低下するので骨折を起こしやすくなります。レントゲンやCTでは病巣部が黒く写ります。
造骨型転移
骨を造るタイプですが、造られた骨は正常な骨組織ではありません。骨折は少ないのですが、骨痛を訴えることが多くなります。レントゲンやCTでは病巣部が白く写ります。
混合型転移
溶骨型と造骨型が混在しているタイプです。
実際には、純粋な溶骨型転移や造骨型転移は少なく、混合型転移が多いと言われています。がんの種類別のまとめは下の表を参照して下さい。
がんの種類 | 骨転移のタイプ |
---|---|
肺がん | 溶骨型、混合型 |
乳がん | 混合型、溶骨型 |
胃がん | 造骨型、混合型 |
前立腺がん | 造骨型 |
腎がん | 溶骨型 |
大腸がん | 混合型、溶骨型 |
ちょっと注目! 切迫(せっぱく)骨折、病的骨折とは?
がんが骨に転移すると骨がもろくなって骨折しやすくなります。
実際に骨折をしていなくても骨の破壊がおおきく、些細な力などで骨折が発生する可能性が高い状態を「切迫(せっぱく)骨折」と言います。
さらに進行して、通常では骨折をしない動作や些細な力で発生した骨折を「病的骨折」と言います。
病的骨折は、通常がんに対しての治療を行わないと改善することはありません。