がんの骨への転移と
日常生活

骨転移(こつてんい)と日常生活

腕や肘の骨に転移がある場合の動作方法や工夫

腕では重い戸を開けたり、体の後ろに腕を回したりするなどの動作が「ひねり動作」になります。また体を支えたり、物を持ったりするなどの動作が「荷重のかかる動作」になります。基本的には「ひねり動作」や「荷重のかかる動作」は骨転移(こつてんい)がないほうの腕で行って下さい。

トイレ動作

  • 温水洗浄便座を使用して下さい。
  • 骨転移(こつてんい)のない手で拭くのが基本です。
  • やむを得ず、骨転移のある手で行う時は、後方に手を回さないで、前方から拭いて下さい。
  • 下図は右腕に骨転移がある場合の例を示しています

ベッドから起きる、ベッドに寝る動作

  • 骨転移(こつてんい)のない腕側にベッド柵を設置して下さい。
  • 骨転移のない手で手すりを握ったり、起き上がる時に体を支えたりして下さい。
  • 下図は右腕に骨転移がある場合の例を示しています

着替え

  • 服は前開きのものを着用すると良いでしょう。着るときは、骨転移(こつてんい)のある腕を先に袖に通し、脱ぐときは、骨転移がないほうの腕を先に袖からはずして下さい。素材は伸縮性のあるものの方が良いでしょう。
  • 背中にファスナーがある洋服は避けて下さい。なお、着用する時は、手伝ってもらいましょう。
  • 背中にひもがある服は、前に回せるものは前で結んでから回して下さい。回せない時は、無理をせずに手伝ってもらいましょう。