がんの骨への転移と
日常生活

骨転移(こつてんい)と日常生活

療養生活を支えるしくみ

療養生活を支えるしくみがあります。一部を簡単に紹介しますが、患者さんの状態により使えるしくみが異なります。詳細は各相談窓口にお問い合わせください。

公的介護保険制度
概要 介護や支援が必要になった時に、適切なサービスを受け、自立した生活ができるようにするしくみです。利用者負担は1~3割*です(*2~3割:65歳以上で一定基準以上の所得の方)
対象 ①65歳以上の方で、病名に関わらず介護が必要な方
②40歳以上64歳以下の医療保険加入者の方で、介護が必要かつ16種類の特定疾病の方
給付内容 訪問介護等の居宅系サービス、施設系サービス
福祉用具の貸与、福祉用具購入費の支給(年間10万円)
住宅改修費の支給(原則一人につき20万円以内)
相談窓口 居住地の市区町村役場の介護保険担当課、病院の相談室
地域包括支援センター

※この情報は、2024年11月現在のものです。制度が変更になると内容も異なりますので、その都度確認して下さい。

公的介護保険制度を活用した福祉用具(介護用品)のレンタル料(参考)

主な福祉用具(介護用品)のレンタル料の目安です。実際は利用者の負担割合(1割~3割)や用具の機能などによって異なりますので、あくまでも目安としてください。

例)1割負担の場合

福祉用具 負担額(円)
電動ベッド(本体) 700~1000/月 程度
車いす(自走式) 600~900/月 程度
車いす(介助型) 500~800/月 程度
松葉杖 100~150/月 程度

参考出典:厚生労働省「福祉用具の全国平均貸与価格及び貸与価格の上限一覧

社会福祉協議会の車いす貸出事業
概要 病気、高齢、けがなどで“一時的に”車いすが必要になった時に、無料もしくは安価でレンタルができます。費用や貸出期間は市町村によって異なります
相談窓口 居住地の社会福祉協議会
福祉用具の一般販売・レンタル
概要 介護保険の対象外の方でも、福祉用具の販売・レンタル業者で福祉用具の購入や有料レンタルができます。なお、福祉用具の種類によっては、レンタルができないものもあります(シャワーチェアなど)
相談窓口 福祉用具販売・レンタル業者、病院の相談室など
小児・若年がん患者在宅療養生活支援制度(※静岡県の場合)
概要 40歳未満のがん患者が在宅療養をする際に、一定の病状となり介護や支援が必要になった時に利用することができる制度。負担割合は1割だが、福祉用具の貸与・購入共に上限額が設定されている
対象 40歳未満のがん患者で、医師に一般的に認められている医学的知見に基づき、回復の見込みがない状態に至ったと判断された方(ただし20歳未満の方は、日常生活用具給付事業を受けていない方)で、在宅支援や介護が必要な方
給付内容 福祉用具の貸与/福祉用具の購入費の支給(各市町ごとに上限額あり)
相談窓口 居住地の市区町村役場の担当窓口、病院の相談室
※他府県にお住まいの方も同様の制度がある場合もありますので、お住まいの地域の市区町村役場等にお問い合わせください