がんの骨への転移と
日常生活
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骨転移(こつてんい)と日常生活
足の骨や骨盤に転移がある場合の移動方法や工夫
移動方法の選択
足の骨や骨盤に転移がある場合は、体の状態に合わせて杖や車いすなどを使用することもあります。どの補助具が適しているかは、医療者に相談しましょう。
杖歩行 |
杖にも種類がありますので、どの杖を使用するのかを確認しましょう。 □松葉杖(両側・片側) □ロフストランド杖 □T字杖 ※杖を使用する場合は、できるだけ荷物はリュック等を使用して手は杖以外のものは持たない方が良いでしょう。 |
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歩行器 | 多くの種類がありますので、医療者に相談して、自身の状態に合った歩行器を使用して下さい。 |
シルバーカー | いろいろな種類のシルバーカーがあります。荷物を入れるふたに座れるタイプのものは、疲れたらふたに座って休むこともできます。 |
車いす | 車いすには、車輪が大きい自走式と車輪が小さい介助式があります。どちらのタイプの車いすが適しているのか、確認しましょう。 |
※居住地で車いすの貸出し制度がある場合があります(療養生活を支えるしくみを参照)。
ベッドへの移動方法(足や骨盤の治療後)
治療後は、布団ではなくベッドで寝るようにしましょう。病院にあるような特殊寝台(介護ベッド)が最適です。介護保険を利用すれば少ない負担で借りることができます(療養生活を支えるしくみを参照)。
●両手で支える方法
両手で足を支えて、ベッドの上に持ち上げます
●良い方の足ですくい上げる方法
①良い方の足を悪い足の下にかけます
②①の状態で足をすくい上げるようにベッドの上に持ち上げます
ここに注意!
足ですくい上げるので、体の状態が不安定になります。
危険がないように、必ずベッド柵にしっかりつかまって行うようにしましょう。
腕に力が入りにくい場合は、無理をせず介助してもらいましょう。
座る生活と立ち上がり方
- 床や畳に座る生活より椅子に腰かける生活の方が良いでしょう。
- 椅子の高さはやや高めにしておいた方が立ち上がりやすいでしょう。
- しゃがむ姿勢は足に負担をかけます。物を取る時にマジックハンドを利用したり、靴を履く時は長い靴ベラなどを利用することで、体の負担を軽減することができます。また、入浴の時は、シャワーチェアを使用すると良いでしょう。
その他の家事について
- 家事はどのくらい行っても良いか担当医に確認しましょう。
- 掃除は掃除機やモップがけ程度にし、ガラス拭きやお風呂掃除など腰や足に負担がかかることは避けて下さい。
- 料理は椅子に座りながら行えるように工夫をした方が良いでしょう。