乳がん術後の下着・パッドの
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手術後の経過による下着とパッドの選択
手術後、時間が経過すると傷や体の調子なども変化するので、身につける下着やパッドもそれに合わせて変えた方がよい場合があります。これから、手術後の経過に合わせた下着とパッドの選択の要点について説明します。
ポイントは、「手術の傷の治り具合により、下着を選ぶ」です。
手術直後から1週間以内の時期
「傷の保護」を第1に考え、傷への刺激は避けてください
- 圧迫がかからない、ゆったりした下着
- ワイヤーが入っていない下着
- 綿などやわらかくて、汗の吸収がよい素材
- 重みのあるパッドは使用しない。胸のふくらみがないことが気になる場合は、ガーゼハンカチやタオルを挟む
手術後1週間から1ヵ月以内の時期
皮膚の傷は治っているが、傷の痛みや感覚障害から、下着やパッドが当たると不快に感じる場合があります
- 圧迫がかからない、ゆったりとした下着
- ワイヤーが入っていない下着
- 綿など皮膚にやさしい素材
- 不快感がなければ軽量タイプのパッドを使用してもよい
圧迫がかからない下着とは、体に圧迫痕が残らないことを目安にしてください。
手術後1ヵ月以降の時期
傷の痛みも感覚障害も和らいでくる時期です
体型に合ったものを選んでください
- 手術前に使用していた下着にパッドを組み合せる
- 乳がん用の下着や重みのあるパッドを購入してもよい
- 皮膚にむくみが残っている場合は、ゆったりした下着を選ぶ
- 乳房再建術を受けている場合は、ワイヤーの入っている下着は避けたほうがよい
- 放射線治療を受ける方は、以下を参照
なお、部分切除術を受けた方も傷が治るまでは、「傷の保護」を考え、圧迫がかからないゆったりとした下着の方がよいでしょう。傷が治れば、手術前の下着を使用することができます。ただし、手術後はサイズが変わっていることもあるので、注意してください。
放射線治療を受けられる場合
放射線治療を受けられる方は、1ヵ月以降でも注意が必要です
- 治療中は、放射線の影響で皮膚が日焼けのようになるので、皮膚に強い圧迫がかかる下着は避け、綿などやさしい素材、縫い目がないものを選ぶとよい
- アンダーバストがゴム素材のものは、皮膚に圧迫がかかりやすいので避けるとよい
- かぶるタイプの下着は、足から通して、身につけるとよい
- 治療中は、放射線が当たっている部位をこすらないように注意する。また、治療のためのマーキングが下着に色移りすることがあるので、色移りしても大丈夫なもの(安価、色の濃いものなど)を検討するとよい