がん手術後のリンパ浮腫

リンパ浮腫の治療法

⑤圧迫療法

圧迫療法は適度な圧力を持続的にかけることにより、むくみをできるだけ軽減させ、その状態を維持することを目的にしています。圧迫療法には弾性包帯を用いる方法(多層包帯法(たそうほうたいほう))と弾性ストッキングなどの弾性着衣を用いる方法があります。

弾性包帯を用いる方法(多層包帯法):細くする

むくみを積極的に改善させたい時、皮膚が弱くて傷つきやすい時、むくみが部分的に強くみられるなど、既製品の弾性着衣では適合しない時に使用します。

弾性着衣を用いる方法:維持する

むくみが治療により軽減されその状態を維持したい時に使用します。

圧迫療法が適さない場合

心臓、腎臓の病気を患っている方、深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)の急性期の方、蜂窩織炎(ほうかしきえん)などの急性炎症がある方、著しい関節の変形がある方、圧迫する部位の骨や皮膚にがんの転移がある方など。

圧迫療法をお休みする必要がある場合

発赤、かぶれなど皮膚の異常がある時、血圧が高い時、痛みやしびれを感じる時、手先や足先が冷たくなる時など。

※適応・不適応などは自己判断せず、必ず医療者の指導を受けましょう。