リンパとは?
人間の体の中には、動脈や静脈といった血液循環のほかに、血液成分が毛細血管から周囲の細胞の隙間に漏れだした水分やタンパク質などの老廃物を心臓に向って運ぶリンパ液の流れがあります。このリンパ液が流れる管をリンパ管と言い、血管と同様、ほぼ全身にくまなく分布しています〈図1〉。
このリンパ管には、細菌など不要な物質を血液循環に入れないように、いわば関所のような働きをしているリンパ節があります。からだの表面を流れてきたリンパ液はワキの下や脚(あし)の付け根、頸(くび)などにある大きなリンパ節に運ばれます〈図2、図3〉。