がん薬物療法の
概要
副作用対策について
患者さんご自身でできる副作用対策
便秘
便秘は、食事量の低下や運動不足、精神的ストレスなどで起こりますが、抗がん剤や制吐剤(せいとざい)、痛み止めなどの影響でも起こることがあります。便秘は、腹部の不快感、腹痛、吐き気やおう吐などを引き起こすほか、ひどくなると腸がつまってしまう腸閉塞(ちょうへいそく)が起こる可能性もありますので注意が必要です。
《便秘に対するケア》
- 水分は朝の起床時や食間など、可能な限り多く摂取するようにしましょう(目安:1日1リットル位)
- 食事は、野菜、イモ類、きのこなどの食物繊維を多く含む食品をとりましょう
- 腸内細菌を整えるヨーグルトや漬物など発酵食品も取り入れてみましょう
- 下剤は数種類あります。薬の選択や使用方法は医療者に相談しましょう
- 散歩や軽度の体操など、適度な運動をしましょう
- お腹を温めたり、おへそ周りを手のひらでゆっくり「の」の字を書くようにマッサージしたりするのもよいでしょう
- 便意をがまんしないように、また食後など決まった時間にトイレに座り、排便習慣を身につけるとよいでしょう
- 便座にすわる時は、「やや前かがみの姿勢」になりましょう
《こんな時は迷わず病院に連絡を!!》
- 下剤を毎日使用しても排便がなく、強い苦痛がある時
- 腹痛や吐き気、強いお腹の張り感、発熱を伴う状態(腸閉塞の可能性も考えられます)